日本と韓国の美容文化の違い──発酵とライフスタイルの視点から
執筆:酵素株式会社 代表取締役 野尻明宏
TL;DR(要点まとめ)
- 韓国は「積極的に魅せる美」、日本は「自然体の美」を志向。
- 韓国は発酵コスメ、日本は発酵食品に強みがある。
- 双方を組み合わせることで「内外からの美容ケア」が完成する。
1. 韓国美容の特徴
韓国は世界的に「K-Beauty」として知られる美容大国です。
特徴は以下の通り:
- 積極的ケア:10ステップ以上のスキンケアを日常化
- 発酵コスメ:ガラクトミセスや乳酸菌由来エキスを使い、美白・保湿を重視
- 即効性志向:シートマスクやピーリングなど「すぐ効果を感じられるケア」が人気
- 社会的文化:美容整形やメイクは自己表現の一部として一般的
👉 「美しさをつくること」自体を楽しむ文化といえます。
2. 日本美容の特徴
日本は「自然体の美しさ」を重視する傾向があります。
- シンプルケア:洗顔・保湿・紫外線対策が中心
- 発酵食品文化:味噌・納豆・ぬか漬けなど、食事を通じて腸内環境を整える
- ナチュラル志向:肌そのものの健康を守ることに価値を置く
- 社会的文化:「清潔感」や「控えめな美しさ」が好まれる
👉 「本来の自分を引き出す美」を大切にしている文化と言えます。
3. 発酵から見る日韓美容の違い
- 韓国:発酵技術をコスメに応用。浸透力・即効性・抗酸化力に着目。
- 日本:発酵食品を日常的に食べることで、腸から肌を整える。
つまり、韓国は「外からの発酵」、日本は「内からの発酵」に強みを持っています。
両方を組み合わせれば、より持続的でバランスのとれた美容法になるはずです。
4. 学べることと実践ヒント
- 韓国から学ぶべきこと → 積極的な発酵コスメ活用と美容への投資姿勢
- 日本から学べること → 腸活を通じた自然な美の基盤づくり
実践例:
- 朝食に納豆や味噌汁を取り入れる(内側ケア)
- 夜は発酵エキス配合の美容液やシートマスクを使う(外側ケア)
これだけでも「日韓美容のいいとこどり」ができます。
まとめ
- 韓国:積極的ケア × 発酵コスメ
- 日本:シンプルケア × 発酵食品
- 美容文化は異なるが、共通して「発酵」が軸にある。
私自身、発酵を専門に研究していると、両国の違いはアプローチの差に過ぎず、ゴールは同じ「健康で美しい肌」だと感じます。
大切なのは、自分の生活リズムに合わせて両方の知恵をバランスよく取り入れることです。
執筆者プロフィール
野尻 明宏(のじり・あきひろ)/酵素株式会社 代表取締役
経済学部で金融・ESG投資を専攻後、信託銀行に勤務。
その後、発酵飲料メーカーにて営業・商品企画を担当。
現在は酵素ドリンクの製造と研究を行い、「発酵の力で心と体の健康を支える」活動を続けている。